当院では、スイスのEMS社が製造している
「ピエゾンマスター」を利用して歯石の除去を行っています。
この機器の特徴は3つあります。
当院ではこの機器を導入しております。
この機器の導入により患者様の負担が大幅に軽減され、なおかつ治療効果も大幅に上がりました。
歯周病治療は他の治療と比べ、特に患者様のご協力が必要になる治療になります。
患者様にご協力して頂くためには「歯周病に対する理解」と「口腔内の現状理解」が必要です。そのために当院では様々な「情報提供ツール」を活用し、患者様に納得して頂けるまで説明を行います。例えば、レントゲン画像で骨の状態の報告、検査結果をプリントアウト、術前術後の状態を写真でお見せする等のことです。
歯周病治療は、私達と患者様の二人三脚で行っていきます。
他の治療もそうですが、特に歯周病治療は「計画的な管理」そして「患者様のライフスタイルへの精通」「信頼関係」を必要とする治療です。
毎回担当者が異なってしまうと患者様との信頼関係も築きにくく、担当者間の情報の抜け漏れが出ることで患者様にご迷惑をかけてしまう事もあります。
そうならないために、当院では患者様ごとに担当者を決め、治療を進めていきます。
歯周病治療をすると「歯が長くなってしまう」ということを聞いたことがあると思います。
実際、歯が長くなったように見えるのですが、これは「本来の健康な状態に戻った」と言った方が正確です。
歯周病が進行すると歯茎の骨がドンドン溶かされると共に、
炎症を起こして歯肉が腫れあがります。
歯茎の骨が溶かされれば当然歯茎もドンドン下に下がって
いき歯の根が露出してきて歯が長く見えてしまうのですが、
炎症により歯肉が腫れあがりますので、外からは歯が長く
なった状態を確認することができません。
しかし、歯周病治療で歯肉の炎症が治まり、
本来の歯の姿が見えてくるというカラクリです。
「お口の健康は取り戻せたけど、見た目はなんとかならないの?」
治療を終えたから方良くこのような質問を受けます。
当院では「歯肉移植術(FGG/CTG)」という方法で、この「見た目」改善に取り組んでいます。簡単に説明しますと、上顎の歯茎から歯肉を取ってきて、見た目が悪い部分に移植するという方法です。
歯肉移植術は高度な技術を要しますのでどの医院でも行っている訳ではありません。
「お口の健康」と「美」を追求したい方、是非当院にご相談にいらしてください。
歯周病が進行すると、「歯がグラグラしてくる」と聞いたことがあるかと思います。
これは、歯周病菌により顎の骨がどんどん溶かされ、歯をしっかり支えられなくなったために起こる症状です。
そのままにしていると、ある日突然「ポロッ」と歯が抜け落ちてしまいます。
基本的に一度骨が溶けてしまうと元に戻ることはありません。
ではどうするのか?
ここで骨再生治療が登場します。
要は溶けて減ってしまった骨を再生させ、
歯が抜け落ちてしまう事を防止する治療だと
思って頂ければと思います。
当院では、「エムドゲイン法」「GTR法」
という骨再生治療を行っております。
エムドゲイン法
エムドゲイン法を簡単にご説明しますと、エムドゲインゲルという薬を患部に塗ることで、本来備わっている骨の再生能力を発揮させる療法です。
麻酔した上で、治療する部分の歯肉を切開します。 | 歯石などの感染部を清掃し、取り除きます。 | 骨を失った部分にエムドゲインを塗布します。 | 切開した歯肉部分を縫合します。 |
この治療法では、エムドゲインゲルという薬剤を使用するため、身体への安全性について患者様からご質問されますが、身体への悪影響はありませんのでご安心ください。
GTR療法
「メンブレン」という特殊な膜を活用することで骨を回復させる療法を「GTR(Guided Tissue Regeneration)法」といいます。
骨にはもともと再生能力が備わっていますが、骨よりも
歯肉の再生スピードが速く、骨が再生されるはずの
スペースを歯肉が覆ってしまうため、通常骨は再生され
ません。
しかし、メンブレンを用いることで、骨が再生される
スペースを歯肉に邪魔されることなく確保することが
できるため骨を再生させる事が可能となります。
個人差はありますが、おおよそ数か月後には、
新しい骨が再生されます。
このように当院では骨再生療法を積極的に実施しておりますので、他院で「歯を抜かなければなりませんね」と言われた方、重度歯周病の方、どうしても歯を残したいとお考えの方、一度当院にご相談ください。
下の画像は骨再生療法の治療前・治療後の画像になります。
さて皆さん、こんな症状はありませんか?
これは歯周病の典型的な症状です。
歯周病は、成人の方の約8割が罹患しているという統計があります。
そして、虫歯と異なり歯周病は痛みもなく進行していきますので、気付いた時にはもう手遅れ(抜歯)ということが多い病気です。
この痛みがない、つまり自覚症状がなく進んでしまうのが歯周病の厄介なところです。
皆様には「歯周病」というものが存在し、成人のほとんどの方が罹患しており、痛みのなく進行してしまい、最終的には歯を失ってしまう「病(やまい)」であることをまず理解して頂き、「早め」にそして「定期的」に適切な処置をしてくれる歯科医院に来院することで、歯周病の進行を止め、そして完治させることができることを知って頂きたいと思っています。
次に「コラム」と題して、歯周病が「病(やまい)」たる所以をお伝えします。
あまり知られていない事ですが、
歯周病はお口の中だけではなく、全身疾患との関連性もあります。
関連性が報告されているものとして次のものがあります。
歯周病との関連でよく言われるのが、「糖尿病」「心臓病」「早産」です。
糖尿病との関連
重度の歯周病の場合、軽度の人に比べ2年後に糖尿病が悪化している率が5倍高くなります。
心臓病との関連
歯周病菌の作りだす物質が血液中に流れ動脈硬化を起こすのではないかと考えられており、心筋梗塞や狭心症を引き起こす原因となります。
健康な人に比べ心臓病発症の危険率が2.8倍といわれています。
早産・低体重児との関連
低体重児を出産した母親の方が歯周病が進行していたという報告があります。
また、妊娠中の歯周病をそのままにしておくと早産の確率が高まります。
他にも「ガン」「肺炎」「脳卒中」などとの関連性が指摘されています。
研究が進み、今や歯周病は、お口の中だけの病気ではないというのが専門家の共通認識です。「歯周病=歯を失う」という認識ではなく「歯周病=命にかかわる場合もある」という認識の転換が必要です。
なんだか怖いお話しになってきましたが、
しっかり検査・治療をしてくれる歯科医院を
かかりつけ医院とすればそれほど恐れる病気
ではありません。
信頼できる医院をあなたの目で見極めて下さい。
当院は、自信があります。